2008年9月1日月曜日

Ron Mueck 展


最終日前日だったからか

大盛況だった

入場を待つ長蛇の列が続く

・・・長蛇の列が続く・・・

子供達は待つ事ができず
館内を走り回ったり、ベンチの上に乗ったりして
遊んでいる

この人の作品と対面すると
それが単に写実的なだけの、
博物学的な模型なのではない事に気づかされる。

生まれたての赤ちゃんの肌は
とてもみずみずしくて、柔らかそう。
さわると、プニプニしてそうだ。
赤ん坊の足の裏は最高。

野性的な男の足の裏は
角化した皮膚がいかにも固くてざらついていそうだ。

大人の男達の陰毛やすね毛の密度の濃さは
何かが潜んでいそう。

ベッドの上の女性の二の腕は少々はりがなくなっているが
すべすべしていて気持ち良さそうだ。

巨大な「顔」
その男の伸びた固そうなヒゲからは
休息の安堵感が漂う


そして
それぞれの"人々"の表情
それが素晴らしい

船に乗った男性は
その先の何かを首を傾げながら
眺めている
何とも不安そうで
ユーモラスな表情でもある。

ベッドに横たわる巨大な女性
「あら・・・」とでも言いたげだ。

くの字型に寄り添う恋人達。
でも、二人の表情は曇っている。


作家は
確実に何かを表現している。


会場内では
この作家の作品紹介や
制作風景が撮影された動画が繰り返し放映されていて
観衆は皆、食い入るように見入っていた。

驚いたのは
この作家は実物をモデルとして作品を作るのではなく
写真や解剖図、人体についての資料など
あらゆる題材を集め、"想像"を中心に作り上げるということ。
驚異の想像力なのだ。


その手から生み出された
これら大小様々のサイズの
究極に"リアル"な彫刻作品たち。

それらはただの模型ではない
その場に居合わせると
何かを感じさせてくれる

ただ通り過ぎてしまいそうな
理科室の模型とは違うのだ。

2 件のコメント:

ねこ♪ さんのコメント...

大きさが巨大だったり、ミニサイズだったりするんですよね?
あんまりリアルすぎるから、わざと実際の人間とは大きさを変えて、絶妙にバランスをとっているのでしょうか?
触ってみたくなる作品?
間近で観たらさぞや面白かろうと思います。

16PK さんのコメント...

ねこ♪さん
ありがとうございます。
ロン・ミュエックさんは作品の構想段階の粘度像作りの段階でポーズなど詰めながら仕上がりのサイズを決めるそうですよ。その『非現実な』サイズ設定もこの人の作品の特徴なのでしょう。
素手で触ると劣化してしまうというデリケートな素材の作品たちなのですが、惜しげもなく皆の手に届くような展示方法でした。おそらく、作家の意図なのでしょう。
もちろん触るのは厳禁でしたので、監視員さんたちは興奮気味に手を伸ばす観衆らを静止するのに追われて大変そうでしたー。