2010年9月23日木曜日

海苔の養殖のはなし続編(石巻・渡波)



夏の暑い時期、糸状体となって石灰質に潜り込んで過ごす海苔。彼らは秋に放出するタネ(胞子)を蓄えて、その時に備えているという。実際、海苔の養殖家は、どのようにして「夏眠」状態の海苔を育てているのだろう。
私たちは、共同かき処理場の敷地内に設置されたテントに案内される。

テントの中にはきれいな水が張られた水槽が沢山並んでいる。


水槽には、カキの貝殻が支柱に吊るされて浸されている。槽内には空気も送られ、まさに何らかの水中生物を飼っているのと同然の状態だ。


研究会の人に促され、水の中のカキ殻を良く見ると、表面が黒くなっているのが判る。その黒い部分が、海苔の糸状体が生息しているカタマリだという。例えれば、集団生活の群れ、コロニーのようなものだろうか。


しかし、糸状体の様子は、目が良い人がいくら頑張っても肉眼では見る事ができない。そこで、顕微鏡のお世話になる。糸状体は貝殻の石灰質に穴を掘って潜り込んでいるため、貝殻そのままでは透過光を使う光学顕微鏡での観察は出来ない。まずは、スライドガラス上で糸状体を観察できる様に、糸状体が宿るカキ殻をホルマリン等様々な薬品で処理する必要がある。

この日は、実際に、糸状体を見せてもらった。海苔の「タネ」が一塊になっている状態(胞子のうに入っている状態?)のものと、一つ一つがバラバラにはじけている状態のものの2つの状態を顕微鏡で見せてくれた。

タネは、バラバラになった状態が成熟した状態であり、養殖網に植え付けできる状態であるとの事。研究会では、こうして顕微鏡で糸状体の様子を確かめながら、採苗作業の時期を見計らっているのだ。まさに、科学。ちなみに、顕微鏡の銘柄はオリンパス。ああ、中学校の理科室のもそうだったなぁ〜。

続く…?

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