2011年9月23日金曜日

人類の進化を信じて・・・未来へ


 こうしている今も「ふるさと」が失われてゆく。それでも私たちは、生きてゆかねばならない。実際のところ、生きることは本当に苦しい。しかし、こんなときこそ、いまをフルに生きることが大切だ…と、意識を足元に戻す。

 3.11後、熱心に読んでいる本がある。ロバート・C・フルフォードという、一人の老医者が著した『いのちの輝き』という本だ。一言でいえば、「叡智が詰まっている」。わたしの稚拙な表現力には、この本の素晴らしさを皆に伝えることができない。夏休みの宿題では、読書感想文ほど嫌いなものはなかった私。でも、この本は多くの人に読んでもらいたい、と願う、その気持ちだけはここで書ける。



 フルフォード博士は、本国アメリカでは、どちらかというと“異端児”扱いだったらしい。開業してから何十年もの間、現代西洋医学ではない方法、「マニピュレーション」と呼ぶ手技を用いて、たくさんの患者を「治癒」へと導いた名医なのだ。患者の体や心をなるべく傷つけず、人が本来もつ「健康になりたいという力」つまり「自然治癒力」の発動を促し、癒してゆく。伝説のヒーラー、それはまさに、『北斗の拳』のキャラの一人のよう…「トキ」?
 だが、西洋医学会からしてみれば“収入源”を脅かされる邪魔者として、あからさまな妨害活動があったという。私は元来ひねくれ者であるので、不屈の精神をもった頑固一徹・偏屈オヤジが大好きで、そのような人物の伝記や著書に魅力を感じる。

 実は、すでに、フルフォード博士の言葉をこのブログに引用させてもらっている。勘の鋭い読者はすでにお気づきだろう。2011年3月11日、宮城農業高校での奇蹟的な出来事を取り上げた記事がそうだ。終わり近くに『いのちの輝き』から最も感動的な部分のひとつを引かせてもらった。『あたえれば、あたえられる』は、博士の言葉でいう「礼と返礼の法則」である。これは、この宇宙の法則なので、だれもがそれに従って生きている。

 現実。この世界は不均衡、暴力、無慈悲など「悪」に満ちているように見える。悲しい出来事を見聞きするたび、やるせない。自分がいかに非力かを思い知らされる。無力感にさいなまれる。…が、そんな落ち込んでばかりいられない。未来の世代に、私たちがご先祖から預かったものをたすきリレーしなければならない。そう、人生は駅伝レースのようなものかもしれない。とにかく苦しいけど、預かったたすきをどうしても届けなければならない。途中で無念にも倒れるかもしれない。でも、心配することはない。必ずだれかがまたそのたすきをを受け継ぐ。

 前説が非常に長くなりましたが、フルフォード博士の輝きに満ちた言葉をここに引用します。


 わたしはこれまで、からだ・こころ・たましいの健康維持についてのべてきた。それにはまだ先がある。それが進化だ。(中略)

 わたしは人類がいまでも進化しつづけていると信じている。その進化はわれわれのDNAの中に、ホルモンの中に、からだ全体にその姿をあらわしてくると信じている。

 前の章で、わたしはこの国が霊性から遠ざかり、物質主義と自己中心主義にとりつかれているとのべた。それは今世紀〔*〕に起こった数多くの悲劇から生まれたものだと考えられる。〔*引用者注: 20世紀〕(中略)

 しかし、進化に関心をよせる人がどんどんふえているいま、わたしは人間に大きな希望の徴候を見いだしている。この傾向を促進させるための道はたくさんある。霊性を高めることがその第一歩であることはたしかだ。目に見えない内的世界を理解するためにもっと時間を費やしてほしい。変えなければならないものは、その内的世界にある。そこを見つめて、自分の想念パターンを観察し、それを変えるのだ。

 世の中の問題はすべて人びとの想念パターンから生まれている。自分の過去の行動や経験をふり返ろうとしない人たちがいる。人生はいましかないと教えられ、いまからの努力しだいで将来の成功がきまると信じこんでいる人たちがいる。過去の行動が現在の問題をもたらし、将来の問題にまでつながっていることを立ち止まって考えようともしない。それらはすべて、その人たちの固定した想念パターンの産物である。(中略)

 自分が大いなる進化のなかにいると気づいたとき、人はどう変わるのだろうか?

 たとえば、その人は弾むように軽やかに歩くようになる。たえず自然の美のエネルギーを吸収しているからだ。たとえまわりが自然に無関心な人たちばかりという環境にいても、ささやかな自然にひそむ細部の美の多様性に感動し、こころを打たれるようになる。そして、自然とのつながりはますます強く、豊かなものになっていく。

 その人はまた、自己を表現することによって進化をかたちにあらわすようになる。自己の内なる健康を外部の世界と交流させるようになる。人を助けることに喜びを見いだすようになる。もとめられる前に、すすんで手をさしのべるようになる。

 健康であることの大切さは、ただ自分のためだけではない。自分の健康はある意味で、すべての生き物の健康と進化につながっているのだ。われわれはともに、この世界を分かちあって生きている。あらゆる生き物が平等に、宇宙の力に頼って生きている。だから、地上に生きる目的のひとつは、われわれすべてがひとつの存在であるという事実に気づくことにある。世界から孤立し、かつ健康であることはできない。進化した社会では、人は自分を愛するように敬意と関心と配慮をもって他人を愛する。自己の想念パターンにたいする高い制御力をはっきりと外にあらわす。他人が自分を思いやってくれる以上に他人に思いやりを示す。というのも、人が他者のなかにつくる否定的な想念は、その当事者だけではなく、社会全体にとって有害なものだからである。

 進化した社会では、人は地球にもっと敬意を払うようになる。人間の健康が地球の健康に支えられ、自然のなかにあるエネルギーが人間のなかにあるエネルギーであることを知っているからだ。

 最後にわたしの予言をひとつ。人類はふたつの衝動のあいだでひき裂かれている。ひとつは進化の衝動、もうひとつは破壊の衝動だ。もしこの文明の兵器と汚染によって絶滅させられてしまうことがなければ、われわれはきっと進化のより高い段階にのぼっていくだろう。われわれが発する波動の周波数は高くなり、生命力を敏感に感知する人がますますふえていくだろう。われわれは身体的にも精神的にも、より健康になっていくだろう。人びとはもっと思慮深くなり、自己の本質を受けいれ、肩の力をぬいて生きるようになるだろう。小さな変化はすでにはじまっている。その変化を大きなものにしていくためのただひとつの道は、あなた自身が自分を大切にすることである。肉体的にも、精神的にも、霊的にもだ。自分の健康のために配慮し、行動することはすべて、あらゆる人、あらゆる生き物の健康に寄与することにつながるのだ。

__ロバート・C・フルフォード (Robert C. Fulford, D.O.)

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